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映画『エゴイスト』の考察&タイトルの意味を解説|印象に残っているシーンや似ている作品は?

エゴイスト 考察と解説

鈴木亮平さんと宮沢氷魚さん共演で描かれるヒューマンドラマ『エゴイスト』。

こちらの記事では

『エゴイスト』の

  1. 映画の考察&解説
  2. 似ている作品

について映画ファンの方に答えていただきました。

※映画本編の内容に言及しておりますので、未視聴の方はお気を付けください。

ぜひ『エゴイスト』本編と一緒にチェックしてみて下さいね。

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映画のタイトル『エゴイスト』に込められた意味を考察

映画のタイトル『エゴイスト』にはどんな意味が込められているのか、題名について考察していただきました。

性的嗜好や"誰かを好きになる気持ち"に翻弄された主人公の葛藤を表現したタイトル

50代女性

本来は『利己主義者』を意味する言葉ですが、この作品に於いては、自分の性的嗜好や『誰かを好きになる気持ち』に翻弄され、それを前面に押し出すことができず、エゴイスティックに振舞えないことに苦悩している浩輔(鈴木亮平)の弱さ、内面を抉り出している言葉のように感じました。

もしも彼が自分の本質(ゲイであること)を誰にも恥じることなく振舞えたら、結末はもっと違ったものになっていたのでしょう。

しかしその部分を押し殺していたにもかかわらず龍太(宮沢氷魚)と出会ってしまい、かぶっていた仮面に綻びが生じて、エゴ(自我)が噴き出してしまった…そんな気がします。

60代女性

好きな人に何かしてあげたい、尽くしたい。相手が自分より弱い立場なら、なおさらのこと助けてあげたい、という気持ちがあるけどそれは本当は相手のためではなく、自分の気持ちが喜ぶためにしていることなのではないかという葛藤が込められたタイトルだと思いました。

相手が喜ぶことで自分が喜ぶというのは聞こえは良いが、やってもらっている相手にとっては実は重荷だったり気まずかったりすることもあると思う。
対等だと思っていた相手を、知らず知らずのうちに見下すことになってるかも知れない。
悪気なく純粋な思いからの愛し方だとしても、そういう形でしか人を愛せない人もいるかも知れないと思いました。

 

映画『エゴイスト』で印象に残っているシーン

映画『エゴイスト』本編で印象に残っているシーンを挙げていただきました。

浩輔の柔らかな性格を現しているようなしぐさが垣間見れるシーン

50代女性

浩輔が電話で話したり、仲間内の飲み会などではしゃいで喋っている間などに、無意識に口元に手を当てているシーンがとても好きです。

たおやかなその指の動きが、浩輔の濃やかで優しい内面を表しているかのようで、誰よりも男性的な逞しい肉体を持ちながらも、その『性に』とらわれることなく生きている、むしろはみ出しているかのようなジェンダーのギャップを感じるしぐさだと感じています。

そのたおやかともいえる柔らかな動きに、鈴木亮平さんが浩輔を演じるにあたって内面に構築していった複雑なキャラクターが滲み出ているように感じています。

浩輔と龍太が惹かれ合って自然と絡み合うシーンから感じる龍太の深い闇と哀しさ

60代女性

浩輔と龍太が惹かれ合って自然と絡み合うシーンです。

若くてきれいで可愛い龍太が、どうやってそれまで病弱な母親を支えて生きて来たのかが分かって、衝撃的でつらくて切ないシーンでした。
あまりにも手慣れた様子で浩輔を悦ばせることが出来るということは、"男娼"として生きてきた龍太の本当の姿をまざまざと見せつけられるようでした。

そんなことをしてまで、生きていかなければいけなかったこの若者の人生の深い闇と哀しさを感じる一幕です。
それは浩輔も当然気が付いていて、その後の「援助」に繋がっていくのだと思います。
その「援助」がお互いにとってどうなのだろう、ということを考えさせられることに繋がるシーンだと思います。

 

映画本編後、浩輔はどのような生活・人生を送ると思いますか?

映画本編後、浩輔はどのような生活・人生を送ると思うか、映画のその後について考察していただきました。

一生分の愛を龍太と母の妙子さんから受け取ったことで顔を挙げて生きていく

50代女性

表面上はそれほど変わらない、一見陽気で気遣いを忘れない、周囲に愛される男として生き続けると思いますが、その内面では、もう二度とこんなにも誰かを愛することはないし、誰かの心に足を踏み入れるようなことも出来ないと思います。

しかし逆に言えば、一生分の愛を龍太と母の妙子さん(阿川佐和子)から受け取っていたのかもしれません。

龍太との関係の結末は悲劇ではありましたが、ただそれだけでは終わりませんでした。それを胸に、浩輔はうっすらと笑みを浮かべながら顔を上げて生きていくのではないでしょうか。

龍太亡き後も色褪せない思いを抱き生きていくのでは

60代女性

浩輔はそれまではここまで純粋に人を好きになったことが無かった、と言うよりもそういった思いにならないよう自分を封印してきたように思われます。

龍太との出会いでその封印していたことが図らずとも開放されてしまったため、こういう思いは知ってしまったらもう後には戻れないと思います。

龍太亡き後はこの気持ちを抱えて生きていくのだろうと予想します。たとえこれから別の出会いがあったとしても、龍太との出会いや思いは決して消えたり色褪せたりはしないだろうと感じます。

 

『エゴイスト』が好きな人におすすめの作品とその理由

映画『エゴイスト』が好きな方におすすめの作品をその理由を解説していただきました。

『娼年』(2018年)

50代女性

松坂桃李さん主演の映画『娼年』をお勧めします。

名門大学に通っていたリョウはその日々に意義を見出せずにふらふらと漂うように生きていましたが、ある日出会ったミステリアスな美女・御堂静香に魅せられ、彼女が営むデートクラブで男娼として働くことになるのです。

公開当時、大胆な性描写ばかりが話題になりましたが、リョウを演じた松坂桃李さんがインタビューで「15分もすれば慣れます」と言う通りで、次第にその赤裸々さは気にならなくなっていき、その先にあるリョウと、彼がその仕事で出会っていく女たちの内面に物語は迫っていくのです。

誰にも打ち明けられない様々な想いを、リョウと関わることによって吐き出したり昇華していくその表情の変化と、彼女らをみつめているリョウ自身のうつろいは見ごたえがありました。

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『ミッドナイトスワン』(2020年)

20代女性

2020年に公開された草彅剛さん主演の邦画作品です。
トランスジェンダーの女性を草彅さんが体当たりで演じ、この年の映画祭であらゆる賞を受賞しています。

幼い頃から自身の性別違和を持っていた主人公の凪沙が、育児放棄に合っていた親戚の少女・一果を預かることになり物語が始まります。
当初は養育費目当てで預かることを決め、少女のことに無関心だった凪沙ですが、一果の類まれなるバレエセンスが開花したことをきっかけに心境が変わっていきます。
一果を本当の娘のように気遣い、彼女のためならどんなこともしてあげたい、という気持ちが伝わってくる草彅さんの演技に鳥肌が立ちました。

『エゴイスト』でも鈴木亮平さんの自然な演技が印象に残った方が多いかと思いますが、こちらの草彅さんぜひご覧いただきたいです。
『エゴイスト』同様に、社会では生き辛い状況にいる2人の物語ですが、温かくも確かな絆も感じられる作品です。

 

『エゴイスト』の感想・解説

60代女性

鈴木亮平さん、宮沢氷魚さん、阿川佐和子さん等、大変魅力的な俳優陣で、彼らのファンの方にはぜひおすすめしたい映画です。

鈴木亮平さんが物凄く自然に役に入って言ってる姿が素晴らしく、一言で「ゲイ」の人といっても色々な人がいると思いますが、「浩輔」という人がどんな人かというのが、鈴木亮平さんの仕草や話し方、佇まいからひしひしと伝わってくるのが魅力的な作品です。

浩輔と龍太が惹かれ合って愛合う姿はとても美しいと思いました。男性であろうと女性であろうと愛し合う姿は美しいと感じさせてくれる映画です。

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  • この記事を書いた人

齋藤

映画ドラマアニメ全般好きのネタバレオールオッケー女。ネタバレNGな人には最大限配慮。好きな映画のジャンルは歴史・ヒューマンドラマ・アクション。テンアゲ映画が大好きで年150~200本鑑賞。星ひとみさんの占いは下弦の月人間でコジコジが大好き。スラムダンクは水戸くん、鬼滅の刃は縁一推し。

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