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『落下の解剖学』の考察&解説|ラストの真犯人&死因は自殺?他殺?事故?

『落下の解剖学』の考察&解説|ラストの真犯人&死因は自殺?他殺?事故?

2024年アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞!

驚異的な演技力の犬も話題となった、映画『落下の解剖学』。

こちらの記事では

『落下の解剖学』の

  1. 映画の考察&解説
  2. 似ている作品

について映画ファンの方に答えていただきました。
※映画本編の内容に言及しておりますので、未視聴の方はお気を付けください。

ぜひ『落下の解剖学』と一緒にチェックしてみて下さいね。

 

夫が大音量で音楽を流していた理由を考察

『落下の解剖学』の本編冒頭で、妻が学生にインタビューを受けている最中に大音量で音楽が流れますが、この音の大きさの意図を考察していただきました。

 

妻に対する不満や自己嫌悪の現れだった

20代女性

妻に対する不満や自己嫌悪の現れであると思いました。
なぜならこの時点で妻とはうまくいっておらず、この前にひどい言い争いもしています。
大音量の音楽は、日々の不満を示すための意思表示だったのではないかと感じました。

さらに妻は取材とはいえ女性と親しげにやり取りをしています。
過去に浮気の事実があったことも含めて、女性と妻との会話を仕事中に聞きたくないと言った感情になるのも無理はありません。
この時点で、夫はこういった行動をしてしまう自分に対して自己嫌悪といった感情も湧き出ていたのではないかと思いました。
さらにこの時かけていた音楽の歌詞は女性蔑視的な意味も含まれます。
少なくとも妻に対して嫌な思いをさせてやろうといった意図はあったと思います。

 

サンドラの仕事の妨害をしたかった

20代男性

最初はサミュエル自身が作業をはかどらせたいために音楽をかけているのだと思っていました。
ですが本編を全て見て、サミュエルは妻・サンドラの仕事を妨害したかったのではないかと思いました。

本編終盤の法廷のシーンで、サミュエルが死ぬ前日に激しい夫婦喧嘩をしていたことが発覚しました。
成功者であるサンドラと、その陰で支えることを余儀なくされたサミュエル。
サンドラの言い分もわかりましたが、彼女の話ぶりはサミュエルの劣等感をさらに加速させプライドを傷つける言葉が並んでいました。
その次の日となったあの場面での大音量の音楽。
彼なりのサンドラへの対抗があの音楽に現れていたのではないかと思います。
実際、インタビュー仕事を受けていたサンドラは大音量の中続けることができませんでした。

 

自分以外と親密な関係になることを防ぎたい心のざわめきを表現

30代女性

サミュエルは妻・サンドラへのあてつけ行為として大音量の音楽を鳴らし、階下で行われているインタビューを妨害したと考えます。

サンドラはバイセクシュアルであり、過去に複数人の女性と性的な関係を持ったことがあると作中の裁判で明かされました。
そのためサミュエルは妻の性関係に対して懐疑的であったことは想像でき、サンドラが若い女子学生をわざわざ山荘に招いてインタビューを受けている状況、また彼女が学生に対してくだけた雰囲気で浮ついた対応を取っていることが不誠実に感じられ、苛立ちの感情が生まれていたのではないでしょうか。
大音量の音楽を鳴らすという行為には、サンドラが自分以外の人物と親密な関係になることを防ぎたい夫の心のざわめきが表れていると考えます。

 

妻・サンドラへの嫌がらせだった

30代女性

自宅でインタビューを受ける妻への嫌がらせだと思います。

あんな辺鄙な雪山にまで足を運んでくれる熱心な大学生ファンまでいて、「それだけ必要とされている、社会的成功者であること」を妻がこれ見よがしに見せつけてきたようで不満が爆発し、嫌がらせのために音楽を鳴らしたと考えます。

夫自身も精神的に不安定だったので叫んだり、壁に何かを投げたりしていたのを大音量の音楽で隠していたのかもとも思います。
後半、法廷が明らかになる妻がバイセクシャルでインタビューにきた女子大学生と不倫云々はあまり関係ないように感じます。
目の不自由な息子がいることもあり、普段からああやって機嫌や居場所を音楽や音量で伝えていたのではとも思います。

 

夫の不安定な感情を内包した音楽の音量だった

40代女性

裁判の過程では、妻と取材に来た女性との会話を邪魔したかったのではという推論が挙げられており、間違いではないようにも感じました。
ただ、ああいう行動に出た理由そのものには複数の感情が入り混じっているように思います。

たとえば、有名作家となった妻にだけ取材が来るという嫉妬、二人の関係性が発展しては困るという危惧、あとそういう感情に乱される自分自身を律するため、さらには音楽で妻の関心を自分に向けるためなど、そんな乱れる複数の感情を無理やり押さえつけるためにも大きな音楽を立てていたように感じました。

ああまで不快なほどの爆音は、何より自分自身が一番うるさいはずなので、そう感じてでも音楽を流したという行動が彼の不安定さを強く裏付けるようでもありました。

 

『落下の解剖学』ラストの真犯人を考察!他殺?自殺?事故?

映画『落下の解剖学』のラストシーンは、死んだ夫・サミュエルの死の真相がはっきりしないままエンディングを迎えます。

裁判で無罪を勝ち取った妻・サンドラですが、真犯人は誰だったのか、他殺か自殺か、事故だったのかを考察していただきました。

 

複合的な要因が重なった結果の自殺だった

20代女性

この映画は意図的に真相をはっきりさせておらず、裁判が進むにつれ真実が振り子のように揺れ動きます。
それを踏まえてあえて死の真相を考えるならば、サミュエルは自殺だったのではないかと思いました。

自分が間接的に原因を作ってしまった息子の目のことで精神的な病にかかり薬を常用していたことや、物語のアイデアを妻に盗まれたと感じたこと、そのことについて口論が絶えなかったことがサミュエルをじわじわと追い詰めていたのではないかと感じます。

さらに妻が取材を受けたあの日のことが追い討ちをかけ、サミュエルは飛び降りてしまったのではないかと思います。
仕事がうまくいかないもどかしさや、前日に喧嘩をしてしまったこと、複合的な要因が重なりこのような結果を引き起こしてしまったと考えます。

 

妻に対する劣等感の果ての自殺だった

20代男性

サミュエルの死の真相は自殺ではないかと私は考えます。

作家として思い通りにいかない、同じ作家である妻は自分の作品を踏襲して発表して成功を手に入れ思いのままに生きている、それに対して自分は子供や家族の身の回りの世話……。
劣等感を抱くには十分すぎる要素が集まっています。
そんな気持ちを抱える中での、死亡前日の夫婦喧嘩。
サミュエルへ思いの丈を全てぶつけたサンドラは、次の日はごく普通に仕事をしてインタビュアーに想いを寄せ(誘惑したように見えただけかもしれない)、成功した作家として生活している。

ですが、サンドラに思いをぶつけられたサミュエルは、プライドをボロボロにされもう普通の生活をできなくなっていたのではないでしょうか。
だからこそ普通に生活するサンドラへ彼自身の思いをぶつけるように大音量の音楽を流し、挙句には自らの死を選んだのではないかと私は考えます。

 

サンドラには殺すほどの動機がないため自殺と推察

30代女性

サミュエルの死は「自殺」だったと考えました。

他殺を想定した場合、犯人として最も有力なサンドラには、彼を殺すほどの動機がないと感じたためです。
サンドラとサミュエルが口論をするシーンで、夫・サミュエル側からは、自分の家事の負担が大きいことや執筆にかける時間が捻出できないこと、また作品のアイデアを奪われたことなどに対する激しい怒りが噴き出てきました。
一方、妻・サンドラの側からは彼の各主張に対する反論が中心で、あえて殺人に及ぶほど現状への不満はなかったように見えました。

この夫婦は、社会的にもパートナー関係においても妻・サンドラが優位な立場にあり、サミュエル側に不均衡が生じているため、「殺したいほど憎い」感情はむしろ夫の側にあったはずです。
結果、夫は自ら命を絶つ決断に至ったと考えました。

 

妻が疑われるように仕組んだ自殺だった

30代女性

妻は誰より賢い人間なので、自分に疑いが向くような状況でわざわざ夫を殺すとは考えにくいです。
殺すとするならもっと上手く完全犯罪を狙うと思います。
ただし夫側にも妻への恨みつらみは異常な程にあったので「妻が疑われるように仕組んだ自殺」だったのです。

前日に激しい喧嘩があり、それを録音済みで残して置くなど作為的なものを感じます。
妻も息子も、薄々夫はそうした意地悪な人間であると感じていた節があります。

特に犬が死にかけた際に夫が息子にかけた言葉は冷た過ぎますし、アスピリンは元々夫が吐いた物なのだから息子や犬に謝っても良いぐらいです。
故にその独善的な性格から目の敵にしてきた妻を殺人者にするために夫は自殺したと思います。

 

日常で積もった不安定さが臨界を超えた結果の自殺だった

40代女性

物語の過程で明らかにされたエピードを元に考えると、彼の不安定さを感じさせるエピソードが積み重ねられていて、印象としては自殺ではないかと思います。

妻が作家として成功しているため家庭の中でのヒエラルキーも妻優位にあり、息子の視覚障害の事故の影響もあって、精神的に不安定な状況にあり続けていたように感じました。

あの事故の日に決定的なきっかけがあったわけではないのでしょうが、自殺にそういうステップは必ずしも必要なく、彼が過ごしてきた日常の中で少しずつ積もり積もってきた倦みが、あの日あのとき臨界をふと超えたのではないかと思いました。
綺麗な山並みを見て、不意に「もういいか」という風に落ちていったような、そんな諦念を漂わせていた人物のように感じ取りました。

 

『落下の解剖学』で印象的だったシーン

映画『落下の解剖学』の作中で印象的だったシーンを教えていただきました。

 

パルムドッグ賞を獲得した犬の演技力と、盲目の息子の演技

20代女性

特に印象に残っているシーンは、サミュエルの薬を食べてしまいぐったりしている盲導犬のシーンと、息子が自分の母親は無実なのかそうではないのかと揺れ動いているシーンです。

まず盲導犬のシーンでは、本当に見ているこちらも心配になるくらいの体調の悪そうな場面で見ていてハラハラしました。
映画を見終わった後にあのシーンはすべて犬の演技によるものだと知ってびっくりしました。
カンヌ国際映画祭で「パルムドッグ賞」という賞を獲得したのも納得できる演技でした。

次に息子のシーンですが、自分の証言で母親の今後が決定されるという重要な役割を担いそのプレッシャーと母を信じきれなくなる様子に苦しくなりました。
複雑な心境で自分と戦い成長を見せた息子が見どころだと思いました。

 

サンドラが弁護士のヴァンサンと野外で会話をする一幕

20代男性

サンドラが弁護士のヴァンサンと暗がりの野外で会話するシーンです。

サンドラに夫殺害の容疑がかかり、きっと彼女ほどの人ならば著名な弁護士や裁判に強い弁護士を雇えたでしょう。
ですが、彼女は知り合いだった彼に弁護を頼みます。(もしかすると彼は評判の弁護士なのかもしれませんが、あまり映画では描かれなかったので割愛します)

このシーンでの2人は親しげで、きっと2人が過去に思い合っていたのか?
はたまたヴァンサンがサンドラに想いを寄せていたのではないかという印象を抱きます。

もしかするとサンドラはヴァンサンからの想いを利用して、「彼なら自分の言うことを信用してくれるのではないか」「仮に彼女が犯人だとしても無罪にしてくれるのではないか」と期待してヴァンサンに弁護を頼んだのではないかと疑いを抱きます。

結局真相は分からずですが、裁判に勝ち飲食店で食事する場面では、やはり2人には依頼人と弁護士、ただの知人同士を超えた何かがあったのではないかと思わせるような雰囲気がありました。

 

サンドラとサミュエルが夫婦喧嘩をするシーン

30代女性

サンドラとサミュエルが口論をするシーンです。

特に印象的だったのは「二人の夫婦関係が従来の男女ステレオタイプとは逆」であることです。

たとえば、妻のサンドラは仕事で大成する一方で、プライベートでは浮気を繰り返し、夫に多くの家事を担わせていたことが作中で描かれます。
これらはいずれも、ジェンダーを反転すると途端に既視感を覚える要素になりますが、あえて真逆の配置を設定したことに作品の意図を感じました。

また、言い争いの最中でサンドラから「“愛想のいいバカな女”ではない私が好きなんでしょう」とサミュエルの足元を見る台詞があったように、彼女は昔ながらの保守的な女性像とはかけ離れた人物であることが象徴的に描かれています。
時代性を反映したリベラルな女性像は、本作を語る上で重要な要素であると感じます。

 

犬が死にかけて蘇生するシーン

30代女性

犬が死にかけて蘇生するシーンが一番印象に残っています。

中毒に陥り痙攣して、なんとか息を吹き返すなどという流れのある演技が犬に出来るとは思わなかったので、よく訓練されていると感心しましたし、よくよく考えて見るとすべての真相を知っているのはあの犬だけなので、もはや犬が主人公と言っても過言ではないて思います。

ただ逆にかなり長い上演時間の中で見どころと言えば「神がかり的な犬の演技力」だけだとも感じます。
ラストも結局自殺か他殺か分からないまま、ぼんやりした感じで終わりますし、このすっきりしない終わり方は日本人好みではないと考えます。
どっちつかずになるぐらいなら、全編犬目線の異色作で良かったのでは?ぐらいには不満が残ります。

 

裁判の終盤に息子が決定的な証言をするシーン

40代女性

裁判の終盤で息子が最後の証言をする場面です。

その証言が決定打となり、サンドラは無罪となりました。
逆に言えば、息子は母を無罪とするために証言をしたとも言えます。そして事実、そうだったのではないかと思うのです。

彼は父とのドライブで過去を回想します。
もう戻ってこない、喪失した父の言葉を胸に、母を失いたくないと強く思った息子は、母との未来を選び取るためにあの証言を行ったんだと思います。
それが真実かどうかは誰にもわかりませんが、そもそも真実があの親子に必要だったのではなく、母と生きられる未来をもたらす「事実」こそが少年には必要だった、という彼の信念が感じ取れ、強く印象に残りました。

目の見えないハンデを抱え、父親を喪失した少年が、知りたくもない両親の秘密を知るという辛苦を経て、なんとか明るい未来を選び取ろうとしたと考えれば、切なくてたまらなくも思えました。

 

『落下の解剖学』に似ている作品

映画『落下の解剖学』に雰囲気が似ている作品を教えていただきました。

 

ゴーン・ガール

20代女性

デヴィット・フィンチャー監督が手掛けるこの映画は、周囲から仲の良い夫婦として知られていた2人が、妻が失踪し夫が疑われるという展開になる話です。

妻はなぜ失踪したのか、何かの事件に巻き込まれているのかと当初は思うのですが、だんだんと不穏な雰囲気に溢れ、やがて驚愕の展開になります。

なぜこの映画をおすすめしたかというと、この映画で描かれているのも『落下の解剖学』と似ていて、家族や夫婦のお話だからです。
夫婦とは何か、結婚とはどういうものなのかを抉り出す怖い映画ですが、その展開に目が離せません。
これを見れば結婚の本質が分かると思います。
『落下の解剖学』を見て面白いと感じた人は『ゴーンガール』も気に入ると思います。

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ザリガニの鳴くところ

20代男性

2022年に公開されたオリビア・ニューマン監督『ザリガニの鳴くところ』をおすすめします。

「ザリガニの鳴くところと雰囲気が似ているな」と個人的に強く感じました。
同じミステリー作品で、法廷が舞台で、殺人の無実を明らかにする点、要素としてはとても似ています。

『落下の解剖学』は、"妻は夫を殺すことが可能だったのか"に焦点が当たり、結局夫殺害の真犯人は分からないままでした。

『ザリガニの鳴くところ』は同じようなテーマではありますが、最後は事件の真相も判明し、判決のその後までが描かれます。
その点で『落下の解剖学』よりも『ザリガニの鳴くところ』の方が見終わった後にスッキリとはします。

2つとも法廷ミステリーで物語がしっかりとしていて、私は2作品ともとても好きな作品です。

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哀れなるものたち

30代女性

映画『哀れなるものたち』をおすすめします。

『落下の解剖学』はミステリでありながらも謎解きを目的とせず、明確で単一な答えを提示する作品ではないため、能動的に思考・洞察して映画を観る方であるほどより楽しめる映画だと思います。
『哀れなるものたち』も『落下の解剖学』と同様に、深く考えながら作品を観ることを好む方にマッチする一作です。

ファンタジー作品ですが、現実をとりまく社会的背景と照らして考えることで、さまざまなメタファーに気づくことができたり、深く考察し甲斐のある作品となっています。
いずれの作品においても進歩的な女性像がキーとなっているため、フェミニズムの視点を考える上でも、映画ファン必見の一作と言えます。

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トム・アット・ザ・ファーム

30代女性

『落下の解剖学』が好きな人は「問題の解決やはっきりとした結論には至らないものの、個人で考える余地や余韻が残る映画」が好きだと思われるので、2013年公開のグザビエ・ドラン監督の『トム・アットザファーム』をおすすめします。

同性愛者の恋人が事故死し、その葬式へ向かった主人公が陰鬱な田舎暮らしにうんざりしている恋人の兄や母らと出会い、徐々にその異常さに取り込まれてしまう話です。
最終的に兄と恋仲になりかけた主人公はなんとか目を覚まして都会へ脱出しますが、果たして本当に心の底から逃げ出すことは出来たのか?暴力に支配される快感を覚えた以上主人公に希望ある未来はあるのか?など考察と妄想の余地が多分にある映画です。

 

女は二度決断する

40代女性

息子を事故で失った母親が、喪失感と絶望を抱えながらその事故を起こした犯人たちに復讐を実行しようとするドラマです。

この映画で描かれる、息子を失った母親の強い悲しみと怒りで示される関係性が、『落下の解剖学』とはまた違った描き方ではあるものの、印象深く記憶にあります。
また、この映画でも裁判のシーンがありますが、ここでも犯人が裁ききれないという法の無力、罪を明白にする場所の揺らぎが描かれ、ただでさえ愛する人を失ったというのにさらに公共の場で辛い目にあわされるというやりきれなさが、どこか両作品に繋がるように思いました。

この作品での息子を失った母親の強さと弱さは、『落下の解剖学』の妻と同様に、子どもを守りたい・守りたかったという想いに裏打ちされているように感じられ、母子の関係性が持ちうる危うさとたくましさの両面が描かれているようにも思えました。

 

まとめ

『落下の解剖学』の

  1. 考察&解説
  2. 似ている作品

についての解説と考察でした。

新たな視点や納得のいく考察はありましたか?

ぜひ『落下の解剖学』本編と一緒にチェックしてみて下さいね。

 

※本ページの情報は2024年4月時点のものです。

 

  • この記事を書いた人

齋藤

映画ドラマアニメ全般好きのネタバレオールオッケー女。ネタバレNGな人には最大限配慮。好きな映画のジャンルは歴史・ヒューマンドラマ・アクション。テンアゲ映画が大好きで年150~200本鑑賞。星ひとみさんの占いは下弦の月人間でコジコジが大好き。スラムダンクは水戸くん、鬼滅の刃は縁一推し。

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