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『ミッドサマー』の考察&解説|トラウマ必至のラストシーンや最後の笑顔の意味などを調査

ミッドサマー 考察 解説

アリ・アスター監督の『ミッドサマー』を考察&解説!

こちらの記事では

『ミッドサマー』の

  1. 映画の考察&解説
  2. 似ている作品

について映画ファンの方に答えていただきました。

※映画本編の内容に言及しておりますので、未視聴の方はお気を付けください。

ぜひ『ミッドサマー』と一緒にチェックしてみて下さいね。

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目次

ミッドサマーのラストシーンについて考察!最後にダニーが笑う意味とは?

ラストシーンについて、ダニーの笑顔にはどんな意味が込められているのかを考察!

最後に笑ったダニーの物語はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか?考察していただきました。

観る人によって捉え方の変わるエンディング

40代男性

ダニーの笑顔は、彼女が完全にコミュニティに同化し、自分の感情や欲求を解放したことを表していると考えます。

ダニーは、映画の冒頭で家族を失ったトラウマに苦しみ、クリスチャンとの関係も冷め切っていました。しかし、コミュニティのメンバーたちは、ダニーに温かく接し彼女を仲間として受け入れました。
特に、女王に選ばれたダニーは、コミュニティの中心的な存在となり、自分の価値を認められました。クリスチャンは、ダニーに対して不忠で無関心であり、彼女の気持ちを理解しようとしませんでした。
彼を生贄にすることで、ダニーは彼への未練や恨みを断ち切り、新しい家族としてのコミュニティに属することを選んだのです。

この作品がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは、観る者によって異なると思います。
一方で、ダニーは自分自身を見つけ、幸せになったと言えます。彼女は孤独や不安から解放され、コミュニティの一員として愛されました。

また、クリスチャンやその友人たちはコミュニティの伝統や信仰を侮辱し、利用しようとしたことで罰せられたと言えます。
しかし他方で、ダニーは洗脳されてしまったと言えます。彼女は、コミュニティの暴力的で非合理的な儀式に盲目的に従い、自分の恋人を殺害することに同意しました。
また、クリスチャンやその友人たちは、無知や好奇心からコミュニティに足を踏み入れただけであり、残酷な死に方をすることは不当だったと言えます。

解放と受け入れられた幸福感を内包した笑顔

30代女性

ラストシーンのダニーの笑顔には、複雑な感情が表れていると思います。

一つは、彼女がクリスチャンに対して抱いていた怒りや憎しみが晴れたという解放感です。
クリスチャンは、ダニーに対して不誠実で冷淡であり、彼女の家族が亡くなった時も十分な支えになってくれませんでした。
また、スウェーデンのホルガ村ではダニーの目の前で他の女性と関係を持ってしまっていました。
ダニーは、クリスチャンを愛していたが、同時に彼に裏切られたと感じていました。そのため、彼が死ぬことで彼女は自分の苦しみから解放されたと感じたと思います。

もう一つは、彼女がコミュニティに受け入れられたという幸福感もあると思います。
ダニーは、家族や恋人を失ったことで孤独感に苛まれている描写が多いです。しかし彼女は儀式や踊りに参加し、コミュニティの一員として認められました。
特に、女王に選ばれた時やクリスチャンを生贄に選んだ時は、コミュニティから大きな賞賛を受け少し華やかな感じがしました。
ダニーは、コミュニティに属することで、自分のアイデンティティや価値を見出したのだと思います。

理想の自分に生まれ変われた喜びの笑顔で、ダニーにとってハッピーエンド

30代女性

ラストで燃える神殿を見つめているシーンは、自分勝手で冷たい彼氏との決別、そしてダニー自身がホルガ村の一員として新しいスタートを切るきっかけで、あの笑顔は理想の自分に生まれ変われた喜びを意味していると思います。

笑顔の理由はもう一つ。ホルガに来る前は家族を亡くし、彼氏ともうまくいかないダニーにとって、自分とちゃんと向き合って彼氏の裏切りを一緒に悲しんでくれるホルガの人々の存在は彼女が心の底から求めていたものだったと思います。

そんな人たちとこれから一緒に暮らしていける未来をふと思い浮かべ、自然と笑みがこぼれたのではないでしょうか。
ホルガ村から出ていっても彼女には帰る場所がないので、ホルガ村で余生を過ごすことはダニーにとって幸せなことだと思うので、ハッピーエンドだと思います。

ラストシーンは解放感に満たされた心からの笑顔

30代女性

ダニー以外の参加者にとっては不幸な結末と言えますが、ダニー自身の幸福度合いに焦点を当てるとラストシーンはハッピーエンドだったと思います。

ダニーが現実で辛く鬱々とした日々を過ごしていた様子を見ると、仮に日常生活に戻って来られたとしても自分で命を絶つ決断をしてしまうほど追い込まれる可能性は高かったと思います。
ダニーの彼氏は極悪人というわけではありませんが、やはり肉体的な浮気をされた場合は、時に死んでしまえと思うほど恋人に恨みを募らせてしまうこともあります。
大半の人が悪夢のような仕打ちを実現できない中で、ダニーにはその行為が現実のものとなりました。
解放感に満たされて心からの笑顔が出ても無理はないと思います。

自分を裏切ったクリスチャンへの復讐を遂げた笑顔

20代女性

ダニーはもともと精神的に不安定なところがある人でした。
序盤で両親の死と妹の自殺という事件がありましたが、その直前から妹が何かおかしいと彼氏のクリスチャンにしつこく連絡をいれており、クリスチャンや周りの友人に嫌われていました。

終盤でホルガ村の女性・マヤがクリスチャンを誘惑して性行為に及んでいるのをダニーが目撃し、泣き叫んでしまったことで、もともと不安定だった精神はますます崩壊してしまったと感じます。
ラストで火による生贄を決める際、ダニーがクリスチャンを選んだり、クリスチャンが焼死した際も笑顔を見せていたのは、クリスチャンのことがもう好きではなくなったからと、自分を裏切ったクリスチャンへの復讐なのではないかと考えました。


『ミッドサマー』のラストシーンはショッキングな本編の中でも忘れらない人が多いと思いますが、ラストシーンに関しては鑑賞者の性別によってハッピーエンドかバッドエンドかの感想が分かれている印象です。

女性の鑑賞者は主人公のダニーの感情に同調したり、気持ちに寄り添った方が多く、ダニーに不誠実な行いをしたクリスチャンを犠牲にしたことがダニーにとって救いだったという意味で"ハッピーエンド"と回答した方が多かったです。

 

『ミッドサマー』で印象に残っているトラウマシーンは?

『ミッドサマー』で印象に残っているトラウマシーンはどこだったかをお伺いしました。

ダニーが夢で恋人クリスチャンが他の女性と関係を持つ場面

40代男性

私が特に印象に残っているトラウマシーンは、主人公のダニーが夢の中で自分の恋人クリスチャンが他の女性と関係を持つ場面です。

このシーンは、ダニーが夏至祭の一環として行われる儀式に参加することを拒否し、クリスチャンがコミュニティの女性・マヤと妊娠させられるために選ばれたことを知らないで眠っているときに起こります。

ダニーは夢の中で、クリスチャンがマヤと一緒にいる小屋に入っていくのを見て、追いかけていきます。
しかし、小屋の扉を開けると中にはクリスチャンとマヤだけでなく、裸で歌っている女性たちもいて、ダニーはショックを受けて逃げ出します。
その後、ダニーは自分の両親や姉が死んだことを思い出し悲鳴を上げます。

このシーンはダニーの心理状態を表すものであり、彼女が経験したトラウマや孤独感、恋人であるクリスチャンへの不信感や嫉妬心などが混ざり合っています。
また、このシーンは映画の伏線でもあります。実際には、クリスチャンはマヤと関係を持った後に殺されてしまいますし、ダニーは夏至祭の女王に選ばれてコミュニティに受け入れられます。

このシーンは、ダニーとクリスチャンの関係が終わりに近づいていることや、ダニーが新しい家族を見つけることを暗示しているのではないでしょうか。

夢や幻覚が物語の展開や登場人物の運命を予兆している

30代女性

ショッキングなシーンがたくさんありますが、私が特に印象に残っているトラウマシーンは、主人公のダニーが夢の中で自分の恋人クリスチャンが他の女性と関係を持つ場面を見るシーンです。

このシーンは、ダニーが夏至祭の一部として参加した儀式で幻覚剤を飲んだ後に起こります。
ダニーは、自分の両親と妹が死んだ悲しい記憶や、クリスチャンとの関係の不安を抱えています。
その夜、ダニーは夢の中でクリスチャンが村の女性と性的な儀式に参加する様子を見ます。その女性は、ダニーに敵意を示していたマヤという名前の女性で、クリスチャンに惹かれていました。

ダニーは夢の中で、クリスチャンとマヤが裸で抱き合っている姿や、周りにいる村人たちがそれを応援している声を聞きます。ダニーは悲鳴を上げて目を覚ましますが、その時にはすでにクリスチャンはマヤと儀式に参加していました。

このシーンは、ダニーの心理状態やクリスチャンとの関係の破綻を象徴していると思います。
ダニーは、自分の家族や恋人に支えられることなく孤独に苦しんでいます。クリスチャンは、ダニーに対して愛情や責任感を持っていません。
彼は、ダニーの気持ちを考えずに自分の欲望に従って行動します。このシーンは、ダニーが夢で見たことが現実になるという伏線でもあります。

この映画では、夢や幻覚が物語の展開や登場人物の運命を予兆しています。このシーンは、ダニーとクリスチャンの関係の終わりと、ダニーが村の一員となることへの道筋を示していると感じました。

サイモンの無残な姿がトラウマ必至

30代女性

例の儀式が終わり、全裸で小屋を飛び出したクリスチャンが逃げる途中に行方不明になっていた同行者の死体を見つけるシーンが忘れられません。

彼にとってホルガ村にはもうどこにも安全な場所がなく、味方もいない状況なのがひしひしと伝わってきて恐怖を覚えます。
やっとのことで逃げ込んだ小屋の中には、肺を取り出されたサイモンが吊るされており、花の装飾が施されているところも不気味さを更に引き立たせてトラウマになります。

ラスト近くで神殿にいけにえを持ち込むシーンで、物語の途中で行方不明になっていたマークが皮だけになっており、彼の皮には道化師の帽子が被らされています。

"マークの愚かな行動"="愚か者"="道化師"、ということを匂わせているのも印象に残っています。

序盤での老人の飛び降りシーンで強いショックを受けること確実

30代女性

多くの人のトラウマシーンでもある老人の飛び降り儀式です。

鑑賞する側も主人公のダニー達と同じように招待客の気持ちで何も分からずホルガ村に入っていく段階なので、大きな混乱と衝撃に襲われました。

老人が傷つく場面というのは現実でも映画でも目にすることは少ないですし、目にすると通常よりも強いショックを感じます。
どちらにしても飛び降り自殺は見たくないものではありますが、この作品は落ちた後までしっかり映すので思わず悲鳴が出るほどでした。

"ホルガ村では72歳で自ら命を絶つ風習がある"、という説明に妙に納得させられてしまいそうになったのは、高齢化社会による問題を常に感じて過ごしているからなのだろうか、と思わず自分に問いかけてしまいました。

まだ生きているのが怖すぎるサイモン

20代女性

クリスチャンがマヤとの性行為から逃げ出し、避難した小屋の中で、ホルガ村で知り合ったイギリス人カップルの彼氏の方であるサイモンの姿を発見してしまったシーンです。

サイモンは序盤で彼女であるコニーを置いて先に帰ってしまったとされていました。
そこから先のストーリーでサイモンは出てこず、視聴者としてはサイモンは飛び降りの儀式が怖くて本当に1人で帰ってしまったのか、あるいは村民が嘘をついていて既に殺されてしまっているのではないかと考えます。

しかし物語の終盤で発見されたサイモンは、生きながら身体を切り裂かれ、肺を露出させたまま天井に吊るされていました。
両目には花が刺されている異様な光景の中、肺が伸縮していてまだ生きているのだと分かるシーンが怖くてトラウマになりました。


トラウマになった、というシーンでよく挙げられたのは

  • ダニーの恋人クリスチャンがダニーの夢でホルガ村の娘・マヤと性行為をしているシーン
  • ホルガ村から帰ったと思っていたサイモンが吊るされているシーン
  • 物語の序盤、老人が崖の上から飛び降りその後頭蓋骨を割られるシーン

こちらの3点が多かったです。

他の映画レビューサイトでもこれらのシーンに言及しているコメントが目立ちました。

どれも非日常でグロテスクかつショッキングなシーンが多いので、トラウマになっている人が多いようです。

 

ホルガ村での祭のその後はなにが行われた?

ホルガ村の夏至祭は9日間。5日しか経過してない祭で、残りの日数ではどんなことが起こったと思うか?また、映画本編の後のダニーはどうなったと思うかについて考察していただきました。

ダニーのその後はあまり明るくないと予想

40代男性

ホルガ村の夏至祭は9日間ですが、5日目で映画は終わります。残りの4日間では、ダニーを除く外国人の遺体を処理したり、祭りの儀式を続けたりしたと思います。

ダニーは最後に王冠をかぶって笑顔になりますが、それは一時的な感情だと思います。
彼女は自分が選んだことに後悔したり、孤独を感じ祭りまでの期間を過ごすと私は思います。
ホルガ村の人々は彼女を仲間として受け入れるでしょうが、彼女は本当に彼らの文化や信仰に同調できるのかということを感じました。

また、彼女は祭りが終わったらどうなるのか、普通の生活になっていくのかということを想像しました。
スウェーデンから出国することはできるのでしょうか?彼女の家族や友人は彼女の消息を知ることはできるのでしょうか?私は、ダニーのその後はあまり明るくないと想像します。

ダニーはその後も村に残り、村人の一員として暮らした…?

30代女性

残りの4日間も祭りは続いていたと考えられます。

残りの日数では、ホルガ村の人々は自分たちの信仰や文化を祝い、自然と調和しコミュニティの絆を深めるような儀式や行事を行っていたと思います。
例えば、植物や動物に感謝する儀式や、村の歴史や伝統を語り継ぐ儀式などです。

また、ダニーは選ばれた女王として、特別な役割や待遇を受けていたと思います。
ダニーは映画本編の最後で笑顔を見せますが、それは彼女が自分の居場所を見つけたと感じたからだと思います。
彼女は自分の家族や恋人を失った悲しみから解放され、ホルガ村の人々に受け入れられ、愛されたと感じたからだと思います。もちろん、彼女が参加した儀式は残酷で衝撃的なものでしたが、彼女はそれを通して自分の感情を表現し、共感し、癒されたと思います。

ダニーは映画本編の後もホルガ村に留まり、彼らの一員として暮らしていったと思います。

祭の後半は"生"を増やす儀式が行われると予想

30代女性

メイクイーンになったダニーを主役として、残りの日もずっとお祭り騒ぎが続くのではないでしょうか。

その最中にダニーに対して好意的なペレとの仲が進行し、ダニーとペレの二人で特別な儀式を行い、それをホルガのみんなに祝福してもらうようなパーティーを行ったりすると思います。

夏至祭の前半では沢山の方が亡くなったので、今度は生を増やすためにホルガの男女が愛を育むイベントも行いそうです。
本編後のダニーはすっかりホルガの一員として馴染み、ホルガの異様な儀式やイベントも疑うことなく喜んで参加し、ホルガの人々と共に笑顔が絶えない生活を送っていると思います。

クリスチャンと儀式を行ったマヤを拒否することなく、同じ男性と愛を育んだ者同士として仲良くなっているかも知れません。

メイクイーン自身も儀式でなにかしらの犠牲となる?

30代女性

ダニーはホルガ村以外で生きていく道はほぼないと言っても過言ではないと思います。

ただし、過去にメイクイーンとなった女性たちが作中で現実には登場していないことを見るに、もしかすると残りの祭りの日数でメイクイーン自身も祭りのフィナーレとして何かしらの犠牲を強いられてしまう場合も考えられます。

もしそうではなく全ての生贄を捧げた後の祭りがただの宴で終わり、普通の村人のようにダニーも生活していけるとしたら、ホルガ出身のペレと交際に至る可能性は高いです。

互いに孤独を知っていて惹かれ合うものはあるでしょうし、ダニー自身も精神的な抑うつ状態から解放されて、村の一員として穏やかな生活をしていくのではないかと思います。

夏至祭の残りの4日間もダニーは晴れやかな気持ちで楽しく過ごす

20代女性

ダニーは自分の家に帰ることなく、そのままホルガ村に住み続けると思います。

村を訪れた7人のうち主人公であるダニー以外は全員生贄として死んでしまいました。
生贄に必要な人数は既に殺されてしまっているため、新たな人物が死ぬ必要はないと思います。
またダニーは女王に選ばれて村民から崇められていたため、村民に殺されることはないと思います。

ダニーとしては家族も友人も失った地元に帰る理由はありませんし、ホルガ村の住民としても、村のことは外部に知られるのは困るし、外部との関係を絶っているため、外部からきたダニーは村民として迎え入れるのが1番であると考えているのではないでしょうか。

夏至祭の残りの4日間もダニーは晴れやかな気持ちで楽しく過ごし、ホルガ村の村民として過ごしたと思います。


ダニーのその後に関する考察としては、

  • ダニーが後悔にさいなまれ、あまり明るくない未来を生きる
  • 村の一員として楽しく過ごす
  • メイクイーン自身も儀式の犠牲になる(ダニーも死ぬ)

という考察が多く見られました。

個人的には歴代のメイクイーンたちが本編で登場しないことから、祭りの後半でなにかしらの生贄となるのではないかとチラッと思ったり思わなかったりします。

 

『ミッドサマー』みたいな映画を教えてください!

最後に、『ミッドサマー』に似た内容・雰囲気があると感じた作品とその理由を教えていただきました。

ミッドサマーに多くの影響を与えた『ウィッカーマン』

40代男性

私は『ミッドサマー』に似ていると思う作品として、『ウィッカーマン』を挙げます。
1973年に制作されたイギリスのホラー映画で、スコットランドの孤島にある異教の村を訪れた刑事が、失踪した少女の捜査という名目で村人たちの奇妙な風習や儀式に巻き込まれていくというストーリーです。

『ミッドサマー』と同様に、文明社会の常識が通用しないコミュニティに入り込んでしまった主人公が、その地特有の文化や価値観(カルト宗教、人身御供など)によってひどい目に遭うという類型をたどっています。

また、両作品ともに、美しい自然や華やかな祭りの中に隠された恐怖や残酷さを描き出しており、観客の感覚を狂わせる効果があります。

さらに、『ミッドサマー』は『ウィッカーマン』へのオマージュとして、主人公が熊の皮を着せられるシーンや、巨大な草でできた像に火をつけるシーンなどを盛り込んでいます。
このように、『ミッドサマー』は『ウィッカーマン』から多くの影響を受けており、両作品は非常に似ていると言えます。

『ひぐらしのなく頃に』に感じる共通の雰囲気

30代女性

私が『ミッドサマー』に似ていると思う作品は、アニメの『ひぐらしのなく頃に』です。

この作品は、田舎の村に引っ越してきた主人公が、村の祭りや伝承にまつわる不可解な事件に巻き込まれていくというストーリーです。

  • 祭りや儀式を通じて、村の歴史や信仰が描かれる。
  • 村の住人たちが、主人公に対して友好的だったり敵対的だったりする様子が不気味に感じられる。
  • 暴力的なシーンやグロテスクな描写が多く、視聴者を恐怖や嫌悪に陥れる。

『ミッドサマー』と同様に、以上の点に共通の雰囲気を感じました。

『ミッドサマー』同様のどこか後味の悪い作品『ゲット・アウト』

30代女性

2017年の映画『ゲット・アウト』が少し雰囲気が似ていると感じます。

理由としては、主人公が自分の知らない土地に赴きそこで事件に巻き込まれ、それが常軌を逸した内容、という点です。

主人公は黒人で、彼の彼女である白人女性は自分の両親に主人公を紹介すると言って、彼を自分の実家に招きます。
最初は歓迎ムードでしたが、徐々にまわりの様子がおかしいことに気付き始めます。
実は全て罠であり、遂には主人公の身に危険が迫ります。

この作品も一応ハッピーエンドと言えますが、どこか後味が悪く『ミッドサマー』同様考察が捗る作品だと思います。

ダニーはホルガで心が生まれ変わりましたが、ゲット・アウトの主人公もある意味では生まれ変わる一歩前まで足を踏み入れていました。

ミッドサマーよりもバッドエンド感の強い『ウィッカーマン』

30代女性

アリ・アスター監督が影響を受けたと言われている映画の中から、特に『ウィッカーマン』はミッドサマーと似ている作品だと思いました。

土着信仰がテーマであることや、裸の女性たちが出てくるなどの性に対する解放度の高さ、外から見ると異常にみられることも島の風習として片付けられてしまうところなど、鑑賞する側は島の世界観に引き込まれていく感覚があります。

外部の人間が生贄に捧げられてしまう流れも似ています。
決して理解することの出来ない恐怖、信仰にのめり込んでしまう恐ろしさも感じられます。

主人公は警官として人探しのつもりで使命感を持って島に入った結果、騙されて残酷な方法で生贄にされるので、こちらはバッドエンド感が強いです。

ミッドサマーと狂気的で不穏な感覚が似ている『ゲット・アウト』

20代女性

『ミッドサマー』と似た雰囲気を感じた作品は『ゲット・アウト』です。

主人公の黒人男性が白人の彼女の実家を訪れて滞在する過程で、彼女の実家の不気味な秘密を知ってしまうというストーリーです。

『ミッドサマー』に似ていると思ったところは、3つあります。

1つめは狂気的な人間がたくさんいて、そこに主人公が関わってしまうというところです。
2つ目は、狂気的な人間たちがカルト集団であり、殺害や犯罪行為を悪いと思わずに正当化し、自分たちに必要な儀式として行っているところです。
3つ目は自分たちの集団を存続させるために生贄を捕まえて、数多く人を殺害して生贄にしているところです。

ミッドサマーはカルト色が強く、ゲットアウトはホラー色が強いですが、どちらの作品も狂気的で不穏な感覚に陥ります。

 

まとめ

アリ・アスター監督による、狂気の祭が描かれる『ミッドサマー』。

全シーンが伏線となっているような緻密な描写に魅力を感じている人も多いかもしれません。

映画本編に映っている何気ない小物や花、壁画などにも意味が込められているそう……公開から時間が経過しても数々の考察が飛び交う作品です。

性別や国によって感想や抱く感情の異なる、考察の尽きない映画だと感じました。

 

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  • この記事を書いた人

齋藤

映画ドラマアニメ全般好きのネタバレオールオッケー女。ネタバレNGな人には最大限配慮。好きな映画のジャンルは歴史・ヒューマンドラマ・アクション。テンアゲ映画が大好きで年150~200本鑑賞。星ひとみさんの占いは下弦の月人間でコジコジが大好き。スラムダンクは水戸くん、鬼滅の刃は縁一推し。

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