目次
- ユダヤ人差別に関して学べるおすすめの映画
- 黒人差別に関して学べるおすすめの映画
- デトロイト(2017年)
- TILL(2022年)
- ウィンド・リバー(2017年)
- アミスタッド(1977年)
- アメリカン・ユートピア(2020年)
- アラバマ物語(1962年)
- ウエスト・サイド物語(1961年)
- ウエスト・サイド・ストーリー(2021年)
- ゲット・アウト(2017年)
- ゲット・オン・ザ・バス(1996年)
- コーチ・カーター(2005年)
- ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト(2004年)
- ブラッド・ダイヤモンド(2006年)
- ヘイト・ユー・ギブ(2018年)
- マンデラ 自由への長い道(2013年)
- ミッション(1986年)
- リンカーン(2012年)
- 黒い司法 0%からの奇跡(2019年)
- 私はあなたの二グロではない(2016年)
- 大統領の執事の涙(2013年)
- 代理人(1995年)
- 評決のとき(1996年)
- 風と共に去りぬ(1939年)
- 性的マイノリティに関して学べるおすすめの映画
- 日本国内で起こる差別に関して学べるおすすめの映画
- まとめ
ユダヤ人差別に関して学べるおすすめの映画
こちらのページでは、「差別問題について学べる映画」アンケートで単票を獲得したタイトルをご紹介しています。
なかでも"ユダヤ人差別"に関して学べる作品をご紹介していきます。
アンネの日記(1959年)
制作年 | 1959年 |
上映分 | 150分 |
監督 | ジョージ・スティーヴンス |
出演 | ミリー・パーキンス/シェリー・ウィンタース/ダイアン・ベイカー/リチャード・ベイマー ほか |
子どもの頃、家から割と近い所にアンネ・フランクの教会があり、今も人種差別というと"ユダヤ人の迫害"、そして「アンネの日記」が真っ先に浮かびます。
1959年版は最初に映画化された作品で、上映時間も結構長いのですが、アンネ役のミリー・パーキンスが愛らしく魅力的で、ひとつひとつのエピソードが丁寧に描かれているので、集中力が途切れることなく、飽きることなく、映画の世界に没頭できました。
人種差別という理不尽な出来事で、普通の家庭や人々に降りかかった悲劇を描いているので、見る度心に重くのしかかるものはありますが、歴史を繰り返さない意味でも見てよかったと思える作品です。
(50代女性)
ドライビング Miss デイジー(1989年)
制作年 | 1989年 |
上映分 | 99分 |
監督 | ブルース・ベレスフォード |
出演 | ジェシカ・タンディ/モーガン・フリーマン/ダン・エイクロイド ほか |
元教師でユダヤ系の老婦人デイジーと、黒人の運転手ホークの、温かで偽りのない交流が描かれた作品です。
ふたりを通して、ユダヤ人や黒人への差別や偏見がうかがわれ、その理不尽さには悲しくなりますが、人種も立場も違うふたりが友好を深めていく様は、見ていて温かな気持ちになり、その関係性に憧れます。
デイジーが認知症を発症してからも、ふたりの信頼関係は全く変わらず、そんなことからも人種差別がいかに愚かで無意味であるかが伝わってきます。
デイジー役のジェシカ・タンディがとても素敵なおばあちゃんで、こんな風に年を重ねたくなります。
(50代女性)
アウシュビッツ行 最終列車 ヒトラー第三帝国ホロコースト(2006年)
(画像引用:Amazon)
制作年 | 2006年 |
上映分 | 122分 |
監督 | ダーナ・ヴァヴロヴァ/ヨゼフ・フィルスマイアー |
出演 | ギデオン・ブルクハルト/ラーレ・ヤバシュ/レナ・バイヤーリンク/シベル・キケリ |
軽い気持ちで見ると、恐らくは3日間くらい落ち込むかもしれません。それほど強烈に人種差別を描いている映画です。
もうタイトルの「最終列車」という響きからして、恐ろしさが伝わってきますが、実際の映像は想像以上でした。
人間がなぜ同じ人間にここまで酷いことが出来るのか、これを書くのに思い出しただけでも悲しくなります。
最初の出発シーン、列車の中には一車両につき「空のバケツ」一つ「水の入ったバケツ」一つが置かれます。
この意味が分かった時、アナタは戦慄すること間違いないです。
(50代男性)
ブラック・クランズマン(2018年)
制作年 | 2018年 |
上映分 | 128分 |
監督 | スパイク・リー |
出演 | ジョン・デヴィッド・ワシントン/アダム・ドライバー/ローラ・ハリアー/トファー・グレイス/アレック・ボールドウィン ほか |
白人刑事と黒人刑事がタッグを組んでKKKの組織に潜入捜査をする実話を元にした映画です。
端から見ると白人刑事は優遇されていて、黒人刑事は冷遇されているという先入観が先行します。
ですが本作はスパイク・リー監督の風刺が効いていて、我々には肌の色では白人刑事フリップがどんな人種であるかはわかりません。
黒人刑事ロンに目が行きがちだからです。しかしフリップはユダヤ人であり、いわれない差別を受けてきた人物です。
この差別を受けてきた二人が、かの有名な差別思想団体KKKの調査に入るというのは本当に皮肉が効いていると思います。
(40代女性)
ブラックブック(2006年)
制作年 | 2006年 |
上映分 | 144分 |
監督 | ポール・ヴァーホーヴェン |
出演 | セバスチャン・コッホ/トム・ホフマン/ハリナ・ライン/ワルデマー・コブス/デレク・デ・リント/クリスチャン・ベルケル ほか |
ユダヤ人がドイツ軍に復讐するといったお話です。
ドイツのユダヤ差別についてはよく知られたことですが、この映画はオランダが舞台です。
ドイツだけでなくオランダのようにドイツが占領した国でもユダヤ人が迫害されていたことに驚きました。
そしてヴァーホーべン監督の容赦ない表現がエグいです。
ホロコーストの映画でよくガス室や不当にユダヤ人が殺される描写はありますが、それよりもっとエグいことがこの映画では起きます。
それを観るだけでも価値はありますが、単純にエンタメとしてもおもしろいので、いろいろあるユダヤ人映画の中で異色の一つだと思うので必見です。
(30代男性)
ホロコーストの罪人(2020年)
制作年 | 2020年 |
上映分 | 126分 |
監督 | エイリーク・スヴェンソン |
出演 | ヤーコプ・オフテブロ/クリスティン・クヤトゥ・ソープ/シルエ・ストルスティン/ピーヤ・ハヴォルセン ほか |
第二次政界大戦時に、あるユダヤ人家族の悲劇と運命を描いた作品です。
実際にあった人種差別問題で、あまりにひどいことをされていたので心が痛くなりました。
ただ生活をしていただけのユダヤ人が、ユダヤ人というだけでこういった迫害を受けてしまうというのは悲しいことです。
そう遠くない過去に世界のどこかでこんな悲惨なことが行われていたと思うと、戦争が憎くて憎くてたまりません。どの人種も尊重される世界であってほしいです。
(20代女性)
縞模様のパジャマの少年(2009年)
(画像引用:Amazon)
公開年 | 2009年 |
---|---|
上映時間 | 95分 |
監督 | マーク・ハーマン |
出演 | エイサ・バターフィールド/ジャック・スキャンロン/アンバー・ビーティー/デヴィット・シューリス/ベラ・ファーミガ/リチャード・ジョンソン/シーラ・ハンコック/ルパート・フレンド/デヴィッド・ヘイマン/ジム・ノートン/カーラ・ホーガン |
この話の舞台は戦時中のドイツです。
その中で繰り広げられていたホロコーストを題材にしている為、とても重々しく気が滅入ってしまう場面が数多く登場し、よくトラウマ映画のひとつで挙げられることもあります。
ただ、劇中に登場する主人公がまだ少年で彼の存在に救われている場面も沢山あります。
因みに、私は恥ずかしながら歴史のことに無知で難しい歴史映画などには(勉強不足で)理解出来ないことがあり避けてきたタイプですが、そんな私でも観ることの出来た映画で、その後何故このようなことが起こったのかとナチス・ドイツについて学びたいと思えたきっかけとなった作品でした。
戦争の恐ろしさは勿論、人には複数の顔を持っているということを改めて考えさせられるような映画だと思います。
(40代女性)
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招かれざる客(1967年)
(画像引用:Amazon)
制作年 | 1967年 |
上映分 | 108分 |
監督 | スタンリー・クレイマー |
出演 | スペンサー・トレイシー/ |
表向きは人種差別に反対していても本音は異なるのだということがわかる作品です。
白人が黒人を差別し避けるというのが我々一般に理解していることですが、実際はそれだけでなく黒人も白人と関わることを嫌がり問題視しているということをこの作品より感じます。
異なる人種が交わることがアメリカではそれほどまでに問題なのか、また何故そうなるのかということを考えさせられます。
古い時代の映画ですので、現在のアメリカにおける人種問題とは違うこともあるのかもしれませんが、昔からある人種間の壁は未だに取り除くことができない根深いものなのだと思います。
(50代女性)
紳士協定(1947年)
制作年 | 1947年 |
上映分 | 118分 |
監督 | エリア・カザン |
出演 | グレゴリー・ベック/ドロシー・マクガイア/ジョン・ガーフィールド/セレステ・ホルム/アルバート・デッカー/ジェーン・ワイアット/アン・リヴェール/ディーン・ストックウェル |
ドイツではナチスがユダヤ人を迫害していましたが、昔のアメリカではユダヤ人も人種差別の対象にされていたのかと、深刻に考えさせられる作品でした。
高級ホテルではユダヤ人は宿泊できないとか、家庭がユダヤ人だと子供がいじめられるとか、あからさまな差別を思い知らされる映画でした。
アカデミー賞の作品賞、監督賞、助演女優賞を受賞した映画で、特に主演のグレゴリー・ペックがユダヤ人に成りすまして、ユダヤ人に対する根強い差別を暴く、真に迫る演技が光ります。
(50代男性)
黒人差別に関して学べるおすすめの映画
こちらのページでは、「差別問題について学べる映画」アンケートで単票を獲得したタイトルをご紹介しています。
なかでも"黒人差別"に関して学べる作品をご紹介していきます。
デトロイト(2017年)
制作年 | 2017年 |
上映分 | 142分 |
監督 | キャスリン・ビグロー |
出演 | ジョン・クラシンスキー/ケイトリン・デヴァー/ウィル・ポールター/ジャック・レイナー ほか |
アメリカで実際に起きた事件を元にした黒人差別についての映画です。
黒人差別については教科書などいろんな情報があるので、何もなくはわかっていたつもりでした。
それはただ文字で読んだだけの情報であり、それが実際に起きるとこんなにも怖いのかということを映画だからできる臨場感で、いかに当時の黒人たちが不当な思いをし、またとても怖い思いをしたのかを学びました。
そもそもデトロイト暴動でも相当な事件なのに、その裏でこんな出来事があったのかという点で驚きました。
映画はドキュメンタリーのようなタッチで描かれおり、ヒリヒリとした空気間がずっと続き、そしてどこで暴力が振るわれるのかという緊張感が半端ないです。
そして白人警官役のウィルポールターが本当に嫌な奴!とても怖い映画で、しかもオチに納得いかなくてムカつく気持ちが強く残りました。
ですがそれはフィクションではなく実際に起こったことだということに恐ろしく感じました。
こういった差別があったということは、ただの文字ではなく映像映画だからこそ伝わると思いますし、それがいかに怖いことであるかを感じてほしいです。
(30代男性)
TILL(2022年)
制作年 | 2022年 |
上映分 | 130分 |
監督 | シノニエ・チュクウ |
出演 | ダニエル・デッドワイラー/ウーピー・ゴールドバーグ/ジャリン・ホール/ショーン・パトリック・トーマス ほか |
1950年当時、アメリカ南部(ミシシッピ方面)で色濃く残っていた黒人差別について、当時の時代風景を交えながらリアルに描かれた映画です。
アメリカ南部は全体と比べ、黒人差別が根強く残っていた地域で、そこに14歳の少年とその母親が帰郷してくるところから物語はスタートします。
少年が白人によって無惨に殺され、白人たちの裁判によって犯人達は無罪放免となってしまいます。
こんな不条理で悲しい結末ですが、母親が強い意思で立ち向かっていくその姿に見ていて涙が溢れました。間違いなく名作です。
(20代女性)
ウィンド・リバー(2017年)
制作年 | 2017年 |
上映分 | 111分 |
監督 | テイラー・シェリダン |
出演 | ジェレミー・レナ―/エリザベス・オルセン/ジョン・バーンサル/ギル・バーミンガム ほか |
ある寒村で起こった不可解な殺人事件を通し、ネイティブアメリカンの社会的位置や、閉ざされた村社会の問題を取り上げた名作です。
派手で無駄な演出が無く、ノンフィクションの様なストーリー展開に、グイグイと引き込まれます。
しかし、映画としての見せ場はしっかり有るし、結末も賛否両論有りの問題作品です。
アメリカンインディアンの社会が迫害されてきたことを、この映画で知りました。また必ず見たくなる、お勧め映画です。
(50代女性)
アミスタッド(1977年)
制作年 | 1977年 |
上映分 | 155分 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
出演 | マシュー・マコノヒー/アンソニー・ホプキンス/ジャイモン・フンスー/モーガン・フリーマン/デヴィッド・ペイマー ほか |
実話であるアミスタッド号事件を題材にした作品で、奴隷としてアフリカからアメリカまで運ばれる途中で反乱を起こした黒人が、投獄され裁判にかけられるという物語です。
スピルバーグ監督の作品で、全体的に演出が非常に上手く、娯楽作品としても楽しめる一方で、あくまでも白人側からの視点で描かれており、アフリカの黒人を救うのにアメリカの白人側の法律と正義のみで戦わなければいけない矛盾と問題点は、あまり触れられていないと個人的には感じてしまいました。
ですが、奴隷制度とその根底にある黒人差別の理不尽さと非人間性については、非常によく伝わってくる作品だと思います。
(50代男性)
アメリカン・ユートピア(2020年)
制作年 | 2020年 |
上映分 | 107分 |
監督 | スパイク・リー |
出演 | デヴィッド・バーン/ジャクリーン・アセヴェド/グスタヴォ・ディ・ダルヴァ/ダニエル・フリードマン ほか |
ショーを収録した形式の映画作品ですが、その中で披露されるパフォーマンスの中に「BLM問題の中で不当に命を奪われた人たち」の名前を叫ぶ楽曲があります。
とてもシンプルなパフォーマンスですが、名前を呼ぶパフォーマーたちの声や演奏の音から、今のアメリカにある深い悲しみやどうしようもない断絶、黒人と白人の間にある埋まらない認識の差などがなんとなく浮き上がってきて、BLM問題は地球の裏側で起きていることではなく、同じ人類の間で起きていることなのだと認識を改めるきっかけになります。
(30代女性)
アラバマ物語(1962年)
(画像引用:Amazon)
制作年 | 1962年 |
上映分 | 129分 |
監督 | ロバート・マリガン |
出演 | グレゴリー・ペック/メアリー・バダム/フィリップ・アルフォード/ジョン・メグナ ほか |
1930年代のアメリカ南部を舞台にした映画で、無実の罪で訴えられた黒人青年を弁護する白人弁護士の物語です。
弁護士を演じたグレゴリー・ペックの抑えた演技にリアリティがあります。
青年の裁判を通して、当時の黒人差別の根深さや社会の不条理について考えさせられる映画です。
一番心を揺さぶられるのは、黒人青年の弁護を終えたグレゴリー・ペックが裁判所を後にするシーンです。
最後までやるせなさが残る映画ですが、人種差別について考える時、見ておくべき映画の一つだと思います。
(50代女性)
ウエスト・サイド物語(1961年)
制作年 | 1961年 |
上映分 | 152分 |
監督 | ロバート・ワイズ |
出演 | ナタリー・ウッド/リチャード・ベイマー/ジョージ・チャキリス/リタ・モレノ/ラス・タンプリン ほか |
プエルトリコからの移民に対し、迫害があった当時のアメリカの情勢を見事に表していると思われます。
内容はラブストーリーで、もう古典的な内容となっているかもしれませんが、ぜひ一度はご覧いただきたいです。
肌の色の違いで争いを起こしてしまいますが、随所に光るダンスや音楽は、きっと普遍のものとして響くこと間違いありません。
トニーとマリアの恋愛の行方が主とはなりますが、人種差別を超える内容が濃く散りばめられてます。
(40代男性)
ウエスト・サイド・ストーリー(2021年)
上映年 | 2021年 |
---|---|
上映時間 | 157分 |
監督 | スティーブン・スピルバーグ |
出演 | アンセル・エルゴート/レイチェル・ゼグラー/アリアナ・デボーズ/マイク・ファイスト/デヴィッド・アルヴァレス/リタ・モレノ |
いわゆるアメリカにありがちな黒人差別問題ではないところで選んでおります。
アメリカでは人種の異なる移民間でも問題が生じるということです。
先に移民した旧移民(既に2世)が新たに移民してきた新移民を見下します。
しかしその新移民はもっと古くからいる、いわゆるアメリカ人には蔑まれているのです。
とにかく自分達よりも立場の弱いものを見下し蔑むということがアメリカには存在するのだと思います。
あらゆる国からの移民で成り立っているアメリカですが、人種間の問題というのは映画になるほど深いものがあるのだと思います。
(50代女性)
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ゲット・アウト(2017年)
制作年 | 2017年 |
上映分 | 104分 |
監督 | ジョーダン・ピール |
出演 | ダニエル・カルーヤ/アリソン・ウィリアムズ/ブラッドリー・ウィットフォード ほか |
『ゲットアウト』はカテゴリとしてはホラー映画として有名だったので、そもそも学びを目的として視聴したわけでは無かったのですが、他の人種差別をテーマにした作品よりもよっぽどリアルに問題を体感出来る作品でした。
特定の人種に対する差別や、そういった人種間の問題について知識としては自分の中にあっても、それをリアルな感覚として理解することは難しく思っていましたが、この作品を主人公の視点で追体験していくことで感じる”気持ち悪さ”によって感覚の部分で問題を理解出来る感じがしました。
(30代女性)
ゲット・オン・ザ・バス(1996年)
(画像引用:Amazon)
制作年 | 1996年 |
上映分 | 121分 |
監督 | スパイク・リー |
出演 | チャールズ・S・ダットン/イザイア・ワシントン/ヒル・ハーパー/アンドレ・ブラウアー/トーマス・ジェファーソン・バード ほか |
人種差別反対の為の100万人の大行進というイベントの為に同じバスに乗り合わせた黒人達が、そのバスの旅の中で体験する出来事を描いた作品です。
共通の目的を持ってバスに乗った彼らが、実は決して一枚岩ではなく、意識や考え方もバラバラで衝突を繰り返しますが、それでも旅を通じて少しずつお互いの理解に近づいて行きます。
差別というのは実は差別される側の内側にもあるものであり、先ずそれと戦わない限り先に進めないということを、私はこの作品から教わったような気がします。
(50代男性)
コーチ・カーター(2005年)
制作年 | 2005年 |
上映分 | 136分 |
監督 | トーマス・カーター |
出演 | サミュエル・L・ジャクソン/リック・ゴンザレス/ロブ・ブラウン/ロバート・リチャード/アシャンティ/アントウォン・タナー ほか |
メインはだらしなかった高校生たちを、バスケットのコーチとして赴任してきたカーターが、心身共に指導していくストーリーです。
その中にアフリカ系アメリカ人の多くが逮捕されている事、それが今も昔も変わらずに続いている事が取り上げられ、そこを何とかしようと根気強く子供たちと向き合って行く姿に感動します。
彼らの置かれた世間での立場の危うさも感じられ、しかしそこに真摯に向き合う大人がいれば、将来も開ける事を映画を通して教えてくれる良い作品です。
(60代女性)
ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト(2004年)
制作年 | 2004年 |
上映分 | 110分 |
監督 | トム・フーパー |
出演 | ジェイミー・バートレット/ヒラリー・スワンク/イアン・ロバーツ/キウェテル・イジョフォー/シルヴァン・ストライク ほか |
黒人差別といえば真っ先にアメリカを思い出しますが、今作では南アフリカ共和国での激しい人種差別が取り上げられています。
いわゆる「アパルトヘイト」やそれに関連する様々な問題が描かれており、学生の頃に習ったはずのアパルトヘイトという言葉さえ忘れてしまっていた自分に、喝を入れてくれるような赤裸々な内容でした。
現代ではとても考えられない、法律、風潮、虐待…。暴力的でグロテスクな映像も多く、見ているだけで苦しくなりましたが、南アフリカが実際に辿ってきた歴史なのだと学びました。
日本ではあまり知られていないアフリカでの独特な問題について、知ることが出来た作品です。
(40代女性)
ブラッド・ダイヤモンド(2006年)
制作年 | 2006年 |
上映分 | 143分 |
監督 | エドワード・ズウィック |
出演 | レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・コネリー/ジャイモン・フンスー/マイケル・シーン/アーノルド・ヴォスルー/カギソ・クイパーズ ほか |
煌びやかなダイヤモンドは富の象徴のようですが、それを採掘している国はとても貧しく、採掘労働者は酷く劣悪な環境で安く使われていました。
そんな原産国に、先進国からやってきた元締めは、地元住民のなかでも働き盛りの男性たちを強制労働させるため、女性たちは家事や農作業や子育てなどに忙殺され、村はちっとも豊かになりません。
そのうえ資金調達にダイヤモンドが使われるようになり、労働者たちは知らず知らずのうちに反社会勢力が違法に儲けることに加担させられてしまいます。
人種差別によって富めるものはさらに富み、貧するものもさらに貧しくなり格差が広がっていくことがわかる映画でした。
(40代女性)
ヘイト・ユー・ギブ(2018年)
(画像引用:Amazon)
制作年 | 2018年 |
上映分 | 133分 |
監督 | ジョージ・ティルマン・Jr |
出演 | K・J・アパ/アマンドラ・ステンバーグ/レジーナ・ホール/ラッセル・ホーンズビー ほか |
昔から相変わらないアメリカの闇を取り上げている問題だと観ていて感じました。
ニュースでも何度も観たことのある白人警察官による不当な発砲に、取り締まる側の正当性やられた側は不当性に対する怒りが表現されています。
アメリカは人種差別はなくそうと動いて、声を上げているけどなかなか変わることができない問題を勇気を持って声をあげているのに、観ていてとても感嘆できる作品だったなと感じています。
(40代男性)
マンデラ 自由への長い道(2013年)
制作年 | 2013年 |
上映分 | 139分 |
監督 | ジャスティン・チャドウィック |
出演 | イドリス・エルバ/ナオミ・ハリス/トニー・キゴロギ |
みなさん名前は聞いたことがあると思います、南アフリカ大統領だったネルソン・マンデラ氏の生涯を綴った映画です。
反アパルトヘイト運動のため27年投獄され、それでも勝利を勝ち取るために、動かれる彼の姿に感動させられました。
当時、映画館で見れて良かったと思っています。
ニュースでちらっと顔を見る程度、歴史で少しかじった程度しか知らなかったのですが、この作品でマンデラ氏を知ることが出来て良かったです。
差別と戦い、民衆と一緒に戦う姿はみなさんに見て欲しいです。
(40代女性)
ミッション(1986年)
制作年 | 1986年 |
上映分 | 126分 |
監督 | ローランド・ジョフィ |
出演 | ロバート・デ・ニーロ/ジェレミー・アイアンズ/レイ・マカナリー/エイダン・クイン/シェリー・ルンギ/リーアム・ニーソン/フィリップ・ボスコ |
南米の先住民であるグアラニー族が、18世紀ごろに植民地支配や奴隷狩りなどの迫害を受けた史実がテーマで、見ている間は悲しみと悔しさの連続でした。
時間の描き方などは実際とは多少違うそうなのですが、現実に起きた事件を取り扱っているので、なおのこと胸のつかえが増したのだと思います。
音楽を愛し平和で平等な世界に暮らしていたグアラニー族のコミュニティが、権力者の傲慢さによって破壊されていく様子がただただ苦しく…。
200年ほど前の世では、こんな残虐な仕打ちが行われていたのだとしみじみと学びました。
映像も音楽も素晴らしいこともあって、強く記憶に残る作品になることでしょう。
(40代女性)
リンカーン(2012年)
制作年 | 2012年 |
上映分 | 150分 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
出演 | ダニエル・デイ=ルイス/サリー・フィールド/デヴィッド・ストラザーン/ジョゼフ・ゴードン=レヴィット ほか |
スティーヴン・スピルバーグ監督による伝記ストーリーです。
タイトルにあるように、アメリカ合衆国第16代大統領であるリンカーンが主人公です。
リンカーン大統領といえば、多くの方が「奴隷解放」を思い浮かべるでしょう。
この作品は、まさにそのことを描いた内容になっており、リンカーン大統領たちの奔走する姿を見ることができます。
たとえ歴史に詳しくなくても、人々の命の大切さという重要なことはしっかり伝わってくるおすすめの映画です。
(30代女性)
黒い司法 0%からの奇跡(2019年)
制作年 | 2019年 |
上映分 | 136分 |
監督 | デスティン・ダニエル・クレットン |
出演 | マイケル・B・ジョーダン/ジェイミー・フォックス/ブリー・ラーソン/ティム・ブレイク・ネルソン ほか |
1980年代の米アラバマ州で、死刑宣告をされた黒人男性の無罪を勝ち取るために立ち上がる新人弁護士の作品です。
当時、アメリカだけでなく世界中で人種差別が根深く、司法の場でさえ不正や差別が普通に行われている時代でした。
残念なことに、今でも薄っすらと差別が残っていることに気づかされる貴重な作品です。
皮肉なことに歴史は繰り返される、という言葉が良く似合うお話で、司法や行政の仕事を目指している学生に視聴してほしいです。
(40代男性)
私はあなたの二グロではない(2016年)
制作年 | 2016年 |
上映分 | 93分 |
監督 | ラウル・ペック |
出演 | サミュエル・L・ジャクソン |
作家として1950年代から1980年代に活躍したジェームズ・ボールドウィンの活動を追ったドキュメンタリーです。
同じ時期には人種差別に立ち向かったキング牧師やマルコムXなどがいて、ボールドウィンという人は日本ではそれほど有名ではないですが、人種差別の根深さがよくわかるドキュメンタリーでした。
ボールドウィンいわく、人種差別の根底にあるのはそれぞれの人種の立場の違いから、他の人種が置かれた立場を理解できない愚かさだと言っています。
白人は人生の目標とする豊かな暮らしを手にすることへの自己犠牲を主張しますが、そのためにニグロという存在を必要としていたとボールドウィンは言っています。
虐げられる側がその立場を選んだわけではないということがよくわかります。
(40代男性)
大統領の執事の涙(2013年)
制作年 | 2013年 |
上映分 | 132分 |
監督 | リー・ダニエル洲 |
出演 | フォレスト・ウィテカー/デヴィッド・バンナー/マイケル・レイニー・Jr/ラジェシー・スミス/マライア・キャリー/アレックス・ペティファ― ほか |
生まれた時から人種差別のあるアメリカで、主人公は黒人ということだけで人権もなく白人の方が上という考えが一般的な世の中で子供の時に、親を白人に銃で撃たれて亡くし、家内使用人として訓練し始め、使用人頭から高度なサービス提供方法と対人スキルを学びます。
そこでその仕事ぶりが認められホワイトハウスの執事として合格。
そこでも白人スタッフと黒人スタッフは賃金と昇進の不平等があり、それを主人公は主任に訴え続け大統領の口添えもあり無事平等にしてもらいます。
人種差別が無いように彼らが行動を起こしてくれたおかげで少しは改善されたのだと思います。
(20代女性)
代理人(1995年)
制作年 | 1995年 |
上映分 | 107分 |
監督 | スティーヴン・ギレンホール |
出演 | ジェシカ・ラング/ハル・ベリー/デヴィッド・ストラザーン/サミュエル・L・ジャクソン ほか |
白人女性がゴミ捨て場に置き去りにされた赤ちゃんを診察します。
それは黒人の赤ちゃんで、白人女性は家族と話し合い、その黒人の赤ちゃんを自分の子どもとして育てることに決めます。
その黒人の赤ちゃんの母親は薬物中毒で、薬のために一時的にゴミ捨て場に赤ちゃんを置き、戻ってきて世話をする予定でしたが、戻ってくると赤ちゃんはいませんでした。
黒人の母親は、なんとか自分の赤ちゃんを取り戻したい一心で裁判を起こします。
黒人の赤ちゃんをめぐり白人女性と黒人女性の親権の裁判をし、血のつながりをとるのか、育てた時間をとるのか、人種の違う二人の母親の話になります。
直接、黒人差別の言葉や言動が出てくる訳ではありませんが、黒人と白人という他人種間の争いがポイントになっています。
家族とは何か、母親とは何か、考えさせられる映画になっています。
(20代女性)
評決のとき(1996年)
制作年 | 1996年 |
上映分 | 150分 |
監督 | ジョエル・シューマカー |
出演 | マシュー・マコノヒー/サンドラ・ブロック/サミュエル・K・ジャクソン/ケヴィン・スペイシー ほか |
とてもわかりやすい、アメリカでの差別(特に田舎)を描いた映画だと思いました。
白人が黒人より偉い、優れている、黒人が悪いことを白人にしたはずだから白人が黒人にしたことは正当だとまさにアメリカの闇(人種差別)をわかりやすく映画化しています。
白人と黒人両方側が相手に持っている気持ちも学べるし、白人が黒人に手を差し伸べるとお互いにどう思われるかというところまで描かれていて全部見終わると本当に考えさせれるし、ニュースで見る現実も透けて見えるようになりました。
(40代女性)
風と共に去りぬ(1939年)
(画像引用:Amazon)
制作年 | 1937年 |
上映分 | 231分 |
監督 | ヴィクター・フレミング |
出演 | ヴィヴィアン・リー/クラーク・ゲイブル/レスリー・ハワード/オリヴィア・デ・ハヴィランド ほか |
南北戦争時代、白人家庭が当然のごとく黒人奴隷を有している時代が描かれています。
映画本編中では主人公スカーレット・オハラに仕える黒人女性メイドが登場しますが、彼女たちの間に差別的な表現は直接的には描かれていません。
でもそれが逆にそこまで自然に黒人を奴隷にするという文化が白人社会に根付いている事を示しています。
メイドである彼女はオハラ家の為に心血を注ぎます。しかし彼女には見返りはありません。生きるためにそうしているのです。
アカデミー賞を受賞した名作ではありますが、その授与式にはメイドを演じた彼女は会場に入る事も許されませんでした。
本当の人種差別がリアルに起きていたことも印象的な作品であります。
(40代女性)
性的マイノリティに関して学べるおすすめの映画
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年)
制作年 | 2023年 |
上映分 | 97分 |
監督 | タイカ・ワイティティ |
出演 | マイケル・ファスベンダー/オスカー・ナイトリー/エリザベス・モス/ウィル・アーネット/リス・ダービー/デヴィッド・フェイン/ウリ・ラトゥケフ/ビューラ・コアレ |
日本ではゲイやオカマといった人種が市民権を得ていますが、世界的に見たらまだまだそういった人たちは生きづらさや理解されない社会だと思 います。
この映画は史実を元に作られていて、サモア代表のサッカーチームの話です。
その選手の中には、ファファフィネ(サモア語で「女性のような」)と呼ばれる第三の性の人がいます。
サモアでは美しい自然や文化、日常、人々との繋がりを大切にし、ファファフィネも伝統的に受け入れている社会性に優しさを感じました。
(30代女性)
日本国内で起こる差別に関して学べるおすすめの映画
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パッチギ!(2005年)
上映日 | 2005年 |
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上映時間 | 119分 |
監督 | 井筒和幸 |
出演 | 塩谷瞬/沢尻エリカ/高岡蒼佑/小出恵介/波岡一喜/波岡一喜/尾上寛之/オダギリジョー/ケンドーコバヤシ |
『パッチギ!』は、日本の古くから残っている在日朝鮮人問題の切り口となってるドラマだと思います。
高校生の恋模様のドラマでもありますが、日本の中に朝鮮教育が行われている世界、その中で生きている思想、日本と異なる文化など様々な日本との違いが描かれており、日本と朝鮮のしこりや差別的なことが表現されている映画です。
アメリカなどの黒人映画ほど差別感は強くないかもしれませんが、日本の中でも違う国の人たちと一緒に生活する難しさをうまく表現していると思います。
(40代女性)
血と骨(2004年)
制作年 | 2004年 |
上映分 | 144分 |
監督 | 崔洋一 |
出演 | 北野武/鈴木京香/新井浩文/田畑智子/オダギリジョー/松重豊 ほか |
北野武主演で、大阪の在日朝鮮人長屋を舞台にして戦前から戦後を生きたある在日朝鮮人の壮絶な生涯を描いている作品です。
主人公は凄まじいまでの暴力性を周囲に剥き出しにしていますが、このような暴力性を常に向けていなければ日本人の社会の中で生き抜くことは出来なかったことの裏返しなのでは、と思います。
過激な暴力や性描写は人を選ぶかもしれませんが、我が国にある在日朝鮮人問題について考える時、彼らの辿った道程や当時の人々の空気感を知る上で参考になる映画なのではないかと思います。
(30代男性)
砂の器(1974年)
制作年 | 1974年 |
上映分 | 143分 |
監督 | 野村芳太郎 |
出演 | 丹波哲郎/加藤剛/森田健作/島田陽子/山口果林/加藤嘉/春日和秀 ほか |
お父さんがハンセン病にかかり主人公とともに村から出されるお話です。
当時は強制隔離など不当な偏見・差別や人権侵害が横行しており、主人公たち親子は当てのない旅に出ます。
ある村に訪れたところ、大変親切な警官にこの親子は保護され、お父さんは病院へ息子は警官の養子になります。
しかし息子はその生活に慣れることができないのか家出をして姿をくらませます。
果たして息子はどこへ行ってしまったのか、予想できない物語です。
(40代男性)
まとめ
- 人種差別について学べる映画作品ランキング
についてご紹介しました。
興味のある観てみたい作品は見つかりましたか?
みなさんのおすすめポイントを参考に、人種差別問題を映画から学びたい際に活用してみてくださいね!
※本ページの情報は2024年4月時点のものです。